SonicOS 7 システム --- TZ シリーズ用

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WAN インターフェースの設定

 

WAN サブネットの IP アドレス空間に属さない送信先に、 WAN インターフェース経由で到達する必要がある場合は、WAN サブネット上の対向の装置のルーティング プロトコルから既定のルートを動的に受信しているかどうかにかかわらず、WAN インターフェースにデフォルト ゲートウェイの IP アドレスを指定する必要があります。

WAN インターフェースを設定することにより、インターネット接続が可能になります。装置には、最大で N - 2 個の WAN インターフェースを設定できます。ここで、N は装置で定義されたインターフェース (物理および VLAN インターフェース) の数です。ただし、X0 および MGMT インターフェースだけは WAN インターフェースとして設定できません。

WAN インターフェースを設定するには、以下の手順に従います。

  1. ネットワーク | システム > インターフェース」に移動します。
  2. 設定するインターフェースの「設定」列にある編集アイコンを選択します。「インターフェースの編集」ダイアログが表示されます。
  3. 未定義インターフェースを設定している場合は、「ゾーン」メニューから「WAN」を選択します。既定の WAN インターフェースを選択した場合は、「ゾーン」メニューで「WAN」が既に選択されています。
  4. ネットワーク モード」から、以下のいずれかの WAN ネットワーク アドレッシング モードを選択します。

    「ネットワーク モード」ドロップダウン メニューで選択するオプションによって、利用できるオプションが変わります。オプションを選択すると表示される各フィールドに、必要な情報を入力してください。

    • 静的 - 静的 IP アドレスを使うネットワーク用に装置を設定します。
    • DHCP - インターネット上の DHCP サーバから IP 設定を要求するように装置を設定します。「DHCP クライアントでの NAT」は、ケーブルおよび DSL ユーザ向けの一般的なネットワーク アドレス指定モードです。
    • PPPoE - PPPoE (Point to Point over Ethernet) を使用して、インターネットに接続します。ISP への接続にユーザ名とパスワードが必要な場合は、「ユーザ名」および「ユーザ パスワード」フィールドに入力します。DSL モデムを使用する場合は、このプロトコルが一般的です。
    • PPTP - PPTP (Point to Point Tunneling Protocol) を使用して、リモート サーバに接続します。トンネル接続が必要な旧式のマイクロソフト Windows実装をサポートします。
    • L2TP - IPsec を使用して L2TP (Layer 2 Tunneling Protocol) サーバに接続し、クライアントからサーバに送信されるすべてのデータを暗号化します。ただし、他の宛先へのネットワーク トラフィックは暗号化しません。
    • ワイヤ モード (2 ポート ワイヤ) - バイパス、検査、保護の各モードで装置をネットワークに配備できます。詳細については、「ワイヤ モードとタップ モードの設定」を参照してください。
    • タップ モード (1 ポート タップ) - 装置をネットワークに配備し、ネットワーク タップ、ポート ミラーリング、SPAN ポートを使用できます。詳細については、「ワイヤ モードとタップ モードの設定」を参照してください。
  5. DHCP を使用する場合は、必要に応じて「ホスト名」フィールドにわかりやすい名前を入力し、「コメント」フィールドに必要なコメントを入力します。
  6. PPPoEPPTPL2TP を使用する場合は、次のようなフィールドが追加で表示されます。
    • スケジュール」が���示される場合は、このインターフェースで接続する時間のスケジュールをドロップダウン メニューから選択します。
    • ユーザ名」および「ユーザ パスワード」には、ISP から受領したアカウント名とパスワードを入力します。
    • サーバ IP アドレス」フィールドが表示される場合は、ISP から受領したサーバ IP アドレスを入力します。
    • (クライアント) ホスト名」フィールドが表示される場合は、装置のホスト名を入力します。これは、「システム > 管理 | ファイアウォール管理者」に表示されるファイアウォール名です。
    • 共有鍵」フィールドが表示される場合は、ISP から受領した値を入力します。
  7. このインターフェースを介した装置のリモート管理を有効にするには、サポートされている管理プロトコルを選択します。HTTPSPingSNMPSSH から 1 つ以上を選択できます。
    • 同じ装置の別のゾーンからの管理用 WAN インターフェースへのアクセスを許可するには、アクセス ルールを作成する必要があります。アクセス ルールの作成については、『SonicOS ポリシー管理ガイド』を参照してください。
  8. PPPoE、PPTP、L2TP を使用する場合は、次のようなフィールドが追加で表示されます。
    • PPPoE の場合は、以下のいずれかを選択します。

      • PPPoE サーバから IP アドレスを取得するには、「自動的に IP アドレスを取得する」を選択します。
      • このインターフェースに静的 IP アドレスを使用する場合は、「IP アドレスを指定する」を選択し、IP アドレスをフィールドに入力します。
      • アンナンバード インターフェース」を選択し、次のいずれかを行います。

        • アンナンバード インターフェースを選択します。
        • 新規アンナンバード インターフェースの作成」を選択して、新しいアンナンバード インターフェースを作成します。

        このインターフェースは未割り当てでなければなりません。

    • PPTP または L2TP の場合は、次のオプションを設定します。

      • ネットワーク モード」で、次のいずれかを選択します。

        • DHCP」の場合、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイの各フィールドはサーバによって自動的に設定されます。
        • 静的」の場合、これらのフィールドに適切な値を入力します。
      • 無動作時切断」を選択し、時間 (分) を入力すると、動作がない状態でこの時間が経過すると、接続が切断されます。無動作タイムアウトを無効にするには、このオプションを無効にします。
  9. DHCP を使用する場合は、必要に応じて以下の選択を行います。

    • DHCP サーバから前回提供された IP アドレスと同じアドレスを WAN インターフェース用に要求する場合は、「起動時に前の IP の更新を要求する」を選択します。
    • この WAN インターフェースの切断後の再接続の際に毎回 DHCP サーバにリース再取得の要求を送信する場合は、「リンク アップ時に DHCP リースを再取得する」を選択します。

    次のオプションの下に表示されるフィールドは、DHCP サーバから割り当てられます。プロビジョニングの後、以下のボタンが使用可能になるので選択を行います。

    • 再取得」を選択すると、現在割り当てられている IP アドレスの DHCP リース期間がリセットされます。
    • 破棄」を選択すると、現在の IP アドレスの DHCP リースがキャンセルされます。接続は破棄されます。接続を再確立するには、DHCP サーバから新しい IP アドレスを取得する必要があります。
    • 再表示」を選択すると、DHCP サーバから新しい IP アドレスを取得します。
  10. 制限付き管理権限を持つ選ばれたユーザがこのインターフェースを使って装置に直接ログインすることを許可するには、「ユーザ ログイン」で、「HTTP」と「HTTPS」のいずれかまたは両方を選択します。
  11. HTTP 接続を装置への安全な HTTPS 接続に自動的にリダイレクトするには、「HTTP から HTTPS へのリダイレクトを有効にするためのルールを追加する」を選択します。このオプションの詳細については、「HTTP/HTTPS リダイレクト」を参照してください。
  12. WAN インターフェースの詳細設定」の説明に従って、「詳細」タブおよび「プロトコル」タブ (表示される場合) で設定を続行します。
  13. 詳細設定を行うには、「WAN インターフェースの詳細設定」に進みます。
  14. IP 割り当て」で「PPPoE」、「PPTP」、または「L2TP」を選択した場合は、「WAN インターフェースのプロトコルの設定」に進みます。
  15. OK」を選択します。