SonicOS 7 システム --- TZ シリーズ用

MAC IP アンチスプーフ

MAC および IP アドレスをベースにした攻撃は、今日のネットワーク セキュリティ環境でますます一般化しています。この種の攻撃は、ローカル エリア ネットワーク (LAN) を標的にすることが多く、ネットワークの外部からも内部からも行われることがあります。実際、オフィスの会議室、学校、図書館など、内部 LAN がある程度公開されている場所ならどこでも、この種の攻撃の緒になる可能性があります。これらの攻撃にはさまざまな異名があり、 man-in-the-middle 攻撃、ARP ポイズニング、SPITS などと呼ばれています。MAC-IP アンチスプーフ機能は、ネットワークへのアクセスを制御する種々の方法を管理者に提供し、OSI レイヤ 2/3 へのスプーフィング攻撃を排除することにより、これらの攻撃のリスクを減じます。

MAC-IP アンチスプーフ機能は 2 つの点に重点的に取り組んでいます。その 1 つは受付制御です。これにより、どの機器にネットワークへのアクセスを許すかを選択できます。もう 1つは、第 2 層へのサービス拒否攻撃などのスプーフィング攻撃の排除です。これらの目標を達成するためには、2 つの情報キャッシュを構築する必要があります。 それは MAC-IP アンチスプーフ キャッシュと ARP キャッシュです。

MAC-IP アンチスプーフ キャッシュは、受信パケットを検証し、ネットワーク内に入れてよいかどうかを判定するためのものです。受信パケットの送信元の MAC アドレスと IP アドレスがこのキャッシュ内から検索されます。それらのアドレスが見つかれば、そのパケットの通過が許可されます。MAC-IP アンチスプーフ キャッシュは、次のサブシステムのうちの 1 つ以上のものから構築されます。

  • DHCP サーバベースのリース (SonicWall - DHCP サーバ)
  • DHCP リレーベースのリース (SonicWall - IP ヘルパー)
  • 静的 ARP エントリ
  • ユーザ作成の静的エントリ

ARP キャッシュは次のサブシステムから構築されます。

  • ARP パケット (ARP 要求と ARP 応答の両方)
  • ユーザ作成エントリからの静的 ARP エントリ
  • MAC-IP アンチスプーフ キャッシュ

MAC-IP アンチスプーフ サブシステムは、ARP キャッシュをロックすることで送信 (イーグレス) 制御を実現し、不正な機器や望ましくない ARP パケットによって送信パケット (ネットワークから出ていくパケット) がなりすましに利用されないようにします。これにより、マッピングに基づいてファイアウォールで意図しない機器にパケットがルーティングされるのを防ぎます。また、ARP キャッシュ内のクライアントの MAC アドレスを更新して、man-in-the-middle 攻撃も防ぎます。

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