SonicOS 7 システム --- TZ シリーズ用

インターフェースでの帯域幅管理の有効化

帯域幅管理 (BWM) により、最小帯域幅の保証と、トラフィックの優先順位付けが可能になります。帯域幅管理は、「ファイアウォール設定 > 帯域幅管理」で有効にします。アプリケーションやユーザの帯域幅の量を制御することにより、利用可能な帯域幅すべてを少数のアプリケーションやユーザが消費することを防げます。異なるネットワーク トラフィックに割り当てられた帯域幅のバランスをとり、そしてトラフィックに優先順位を付けることで、ネットワークのパフォーマンスを向上できます。

さまざまな種別の帯域幅管理を有効にできます。

  • 詳細 - 帯域幅オブジェクト、アクセス ルール、そしてアプリケーション ポリシーを設定することにより、インターフェース毎に送信および受信の最大帯域幅制限を設定できます。
  • グローバル – 帯域幅管理設定をグローバルに有効にして、それらをすべてのインターフェースに適用できます。
  • Global Enh (拡張グローバル) — 「グローバル」に似ていますが、先着順のキューを使用し、処理するパケット数を制限しません。
  • なし — (既定) 帯域幅管理は無効です。

帯域幅管理の設定と各種帯域幅管理の効果については、https://www.sonicwall.com/ja-jp/support/technical-documentation/ にある SonicOS 管理マニュアルを参照してください。

SonicOS では、すべてのインターフェース上の送信 (発信) トラフィックと受信 (着信) トラフィックの両方に帯域幅管理を適用できます。送信帯域幅管理は、等級ベース キューイングを使用して行われます。受信帯域幅管理は、TCP 固有の動作を使用してトラフィックを制御する、ACK 遅延アルゴリズムを実装することによって行われます。

等級ベース キューイング (CBQ) により、ファイアウォールの保証された帯域幅と最大帯域幅のサービス品質 (QoS) が提供されます。そのインターフェース宛てのすべてのパケットは、対応する優先順位のキューに登録されます。スケジューラは、パケットのキュー登録を解除して、フローの保証された帯域幅と利用可能なリンクの帯域幅に応じて、パケットをリンク上で送信します。

このセクションで説明するオプションは、帯域幅管理が「ファイアウォール設定 > 帯域幅管理」で有効になっている場合にのみ使用可能です。

受信および送信の帯域幅管理を有効または無効にするには、以下の手順を実行します。

  1. ネットワーク | システム > インターフェース」に移動します。
  2. インターフェースの編集アイコンを選択します。「インターフェースの編集」ダイアログが表示されます。
  3. 未定義のインターフェースの場合は、「インターフェースの設定」に記載の各セクションに従ってインターフェースを設定します。
  4. 詳細」画面で「帯域幅管理」までスクロールします。

    帯域幅管理

    詳細設定」は、セキュリティ装置のモデルや選択したゾーンの種別によって異なる場合があります。

  5. このインターフェースでの帯域幅管理を有効にします。

    1. 送信トラフィックをインターフェースの最大帯域幅に制限するには、「送信帯域幅制限を有効にする」を選択します。このオプションは、既定では選択されていません。

      最大帯域幅を「最大インターフェース送信帯域幅 (kbps)」フィールドに指定します。最小値は 20 Kbps、最大値は 1000000、既定値は 384.000000 です。

    2. 受信トラフィックをインターフェースの最大帯域幅に制限するには、「受信帯域幅制限を有効にする」を選択します。このオプションは、既定では選択されていません。

      最大帯域幅を「最大インターフェース受信帯域幅 (kbps)」フィールドに指定します。最小値は 20 Kbps、最大値は 1000000、既定値は 384.000000 です。

    これらのオプションのどちらかが選択されているかどうかで、次の違いが生じます。

    • 選択されている場合、利用可能な最大送信帯域幅管理は定義されていますが、詳細帯域幅管理はポリシー ベースなので、その制限は対応するアクセス ルールまたはアプリケーション ルールが存在しなければ適用されません。
    • 選択されていない場合は、帯域幅の制限はインターフェース レベルでは設定されませんが、トラフィックはその他のオプションを使用して調整できます。
  6. 必要に応じて、「既定 802.1p タグ付けを有効にする」を選択して、このインターフェースを通過する情報に QoS (サービス品質) 管理のための 802.1p 優先順位情報のタグを付けます。このオプションは、既定では選択されていません。

    このインターフェースを通じて送信されるパケットは、VLAN id=0 のタグ付けが行われ、802.1p 優先順位情報を搬送します。この優先順位情報を利用するには、このインターフェースに接続されている機器が、優先順位フレームをサポートしている必要があります。QoS 管理は、「ポリシー | ルールとポリシー > アクセス ルール」で設定したアクセス ルールで制御されます。

  7. OK」を選択します。

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