SonicOS 7 システム --- TZ シリーズ用

レイヤ 2 ブリッジ モード

SonicOS には、セキュリティ装置をあらゆるイーサネット ネットワークに透過的に統合するための手法として、L2 (レイヤ 2) ブリッジ モードが備わっています。L2 ブリッジ モードは、セキュリティ装置が、2 つのインターフェース間で共通のサブネットを共有し、すべての IP トラフィックに対してステートフルな精密パケット検査を実行できるという点で、見かけ上は SonicOS のトランスペアレント モードに似ていますが、機能的にはより多目的な用途に対応しています。

L2 ブリッジ モードでは、セキュリティで保護された学習ブリッジ手法が採用されているため、他の多くの透過的な装置統合方式では処理できない種類のトラフィックを通過させ、検査することができます。L2 ブリッジ モードを使うと、既存のイーサネット ネットワークに影響を与えずに SonicWall セキュリティ装置を追加して、インラインの精密パケット検査機能をすべての IPv4 TCP と UDP のトラフィックに提供することができます。このシナリオでは、装置がセキュリティを適用するためではなく、両方向のスキャン、ウィルスとスパムの遮断、および侵入の阻止に使用します。

他の透過的なソリューションとは異なり、L2 ブリッジ モードは、IEEE 802.1Q VLAN、Spanning Tree Protocol、マルチキャスト、ブロードキャスト、IPv6 を含む、すべての種類のトラフィックを通過させるため、いずれのネットワーク通信も中断されることはありません。

L2 ブリッジ モードの多目的性を示すもう 1 つの例が、このモードを使用して IPS スニッファ モードを設定できることです。IPS スニッファ モードは、SonicWall セキュリティ装置でサポートされ、ブリッジ ペアの 1 インターフェースを使用してスイッチ上のミラーリングされたポートからのネットワーク トラフィックを監視します。IPSスニッファ モードでは侵入検知が可能ですが、装置がトラフィック フローにインラインで接続されていないため、悪意のあるトラフィックを遮断することはできません。詳細については、「IPS スニッファ モード」を参照してください。

L2 ブリッジ モードは、既存の装置が存在し、既存の装置を変更する計画が当面はなく、一方で SonicWall 精密パケット検査とセキュリティ サービスのセキュリティ機能 (侵入防御ゲートウェイ アンチウイルスアンチスパイウェアなど) を追加する必要のあるネットワークにとって理想的なソリューションです。SonicWall セキュリティ サービスを購読していない場合は、MySonicWall で無料トライアルに申し込むことができます。

L2 ブリッジ モードは高可用性を備えた配備でも使用できます。このシナリオについては、「高可用性を備えたレイヤ 2 ブリッジ モード」で説明します。

リンク統合は、レイヤ 2 ブリッジ モードではサポートされません。

Was This Article Helpful?

Help us to improve our support portal

Techdocs Article Helpful form

  • Hidden
  • Hidden

Techdocs Article NOT Helpful form

  • Still can't find what you're looking for? Try our knowledge base or ask our community for more help.
  • Hidden
  • Hidden