WAN インターフェースおよび NAT 向けに構成されたインターフェースについては、IP ヘルパーではサポートしていません。
UDP (ユーザ データグラム プロトコル) の多くは、それぞれのサーバを探し出すためにブロードキャスト/マルチキャストを使用します。この際、通常はサーバが同じブロードキャスト サブネット上に存在する必要があります。サーバがクライアントと異なるサブネット上に存在する状況に対応するためには、UDP ブロードキャスト/マルチキャストをサーバのサブネットに転送するメカニズムが必要になります。このメカニズムを、UDP ブロードキャストの転送と呼びます。IP ヘルパーを使用すると、ブロードキャスト/マルチキャスト パケットが装置のインターフェースを通過し、ポリシーに基づいて他のインターフェースに転送されるようになります。IP ヘルパーを使用して、装置がそのインターフェース上で受信した DHCP 要求を中央の DHCP サーバに転送するように設定できます。
IP ヘルパーは、ユーザ定義のプロトコルと拡張ポリシーをサポートします。また、既存の NetBIOS/DHCP リレー アプリケーションをより細かく制御できるようになりました。拡張された組み込みアプリケーションの一部を以下に示します。
プロトコル | UDP ポート番号 |
---|---|
DHCP | 67/68 |
DHCPv6 | 546、547 |
Net-BIOS NS | 137 |
Net-BIOS データグラム | 138 |
DNS | 53 |
Time サービス | 37 |
Wake on LAN (WOL) | |
mDNS | 5353 マルチキャスト アドレス: 224.0.0.251 |