SonicOS 7 ルールとポリシー --- TZ シリーズ用

OSPF および RIP の高度なルーティング サービス

SonicOS では、ポリシー ベース ルーティングおよび RIP 通知のほかに、高度なルーティング サービス (ARS) を有効にするオプションが用意されています。高度なルーティング サービスは、ルーティング情報プロトコル (RIPv1 - RFC1058 および RIPv2 - RFC2453) および Open Shortest Path First (OSPFv2 - RFC2328) の通知およびリッスンを全面的にサポートしています。高度なルーティング サービスを有効にするのは、この 2 つの動的ルーティング プロトコルの一方または両方をサポートする必要がある環境のみにしてください。

RIP および OSPF は、さまざまな規模のネットワークでルート決定処理を自動化するのに広く使用されている Interior Gateway Protocols (IGP) です。RIP が小規模なネットワークでよく使用されるのに対して、OSPF はそれよりも大きなネットワークで使用されます。ただし、ネットワークの規模のみを見てプロトコルの妥当性を判断するのではなく、ネットワーク速度、相互運用性要件、ネットワーク全体の複雑さなども考慮する必要があります。RIPv1 と RIPv2 のどちらも ARS でサポートされており、両者の最大の違いは RIPv2 が VLSM (可変長サブネット マスク)、認証、およびルーティング更新をサポートしていることです。ルーティング情報プロトコルの違い の表は、RIPv1、RIPv2、OSPFv2/OSPFv3 の主な違いをまとめたものです。

ルーティング情報プロトコルの違い
RIPv1 RIPv2 OSPFv2/OSPFv3
プロトコル メトリック 距離ベクトル 距離ベクトル リンク状態
最大ホップ数 15 15 無制限
ルーティング テーブル更新 定期的にテーブル全体をブロードキャストする、収束が遅い 定期的にテーブル全体をブロードキャストまたはマルチキャストする、収束が遅い 状態が変更されたらリンク状態をマルチキャストで通知する、収束が速い
サブネット サイズのサポート クラス (a/b/c) によるサブネットのみをサポート クラス別のみ VLSM
自律システム トポロジ 分割不可、フラット 分割不可、フラット エリア ベース、セグメント化および集約が可

Was This Article Helpful?

Help us to improve our support portal

Techdocs Article Helpful form

  • Hidden
  • Hidden

Techdocs Article NOT Helpful form

  • Still can't find what you're looking for? Try our knowledge base or ask our community for more help.
  • Hidden
  • Hidden