このタイプの NAT ポリシーは、内部サーバの実際のリスニング ポートを隠して、別のポートでのサーバへのパブリック アクセスを可能にしたい場合に便利です。以下の例では、別のポート (TCP 9000) 用のサービス オブジェクトを作成したうえで、「着信トラフィック用の 1 対 1 の NAT ポリシーの作成」セクションで作成した NAT ポリシーとルールを変更して、パブリック ユーザがパブリック IP アドレスを通じてプライベート ウェブ サーバに接続できるようにします。その接続には、標準の HTTP ポート (TCP 80) ではなく、作成したポートを使用します。
着信ポート アドレス変換のための 1 対 1 のポリシーを作成するには、以下の手順に従います。
「オブジェクト | 一致オブジェクト > サービス」ページに移動します。このページでは、使用する非標準ポートのユーザ定義サービスを作成します:
「サービス オブジェクト」ビューで「+ 追加」を選択して、「サービス オブジェクト」ダイアログを表示します。
ユーザ定義サービスに webserver_public_port
などのわかりやすい名前を付けます。
「プロトコル」ドロップダウン メニューで「TCP(6)」を選択します。
「ポート範囲」の場合、両方のフィールドに9000をサービスの開始および終了ポート番号として入力します。
設定が完了したら、「追加」をクリックしてユーザ定義サービスを保存し、「閉じる」をクリックします。
「ポリシー | ルールとポリシー > NAT ルール」ページに移動します。
「着信トラフィック用の 1 対 1 の NAT ポリシーの作成」セクションで作成した、パブリック ユーザがパブリック IP アドレスを通じてプライベート ウェブ サーバに接続できるようにする NAT ポリシーを変更します。
NAT ポリシーの横の「編集」アイコンをクリックします。「NAT ポリシーの編集」ダイアログが表示されます。
表に示されているオプションを使用して NAT ポリシーを編集します (「 オプションの選択: 1 対 1 の NAT ポリシーによる着信ポート アドレス変換 」の表を参照)。
着信インターフェースの設定では、サーバが接続されているインターフェースを指定するのではなく、必ず「すべて」を選択してください。これは直観に反しているように思われるかもしれませんが、正しい設定です (インターフェースを指定しようとすると、エラーが発生します)。
webserver_public_ip
用のルールを探します。表に示すように値を編集します (「 オプションの選択: 1 対 1 の NAT ポリシー ルールによる着信ポート アドレス変換 」の表を参照)。
オプション | 値 |
---|---|
動作 | 許可 |
サービス | webserver_public_port (または任意の名前) |
送信元 | すべて |
送信先 | webserver_public_ip
|
許可ユーザ | すべて |
スケジュール | 常に有効 |
ログ | オン |
コメント | 簡単な説明を入力 |
確認するには、パブリック インターネット上に配置されているシステムを使用して、新しいカスタム ポートでウェブ サーバのパブ���ック IP アドレスにアクセスしてください (例: http://67.115.118.70:9000
). 正常に接続できるはずです。接続不可の場合は、このセクションを調べて、必要なすべての項目を正しく設定したことを確認します。