SonicOS 7 ルールとポリシー --- TZ シリーズ用
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SonicOS での NAT について
NAT ポリシーを設定する前に、そのポリシーに関連付けるすべてのアドレス オブジェクトを作成してください。例えば、1 対 1 の NAT ポリシーを作成する場合は、パブリックおよびプライベートの IP アドレスを表すアドレス オブジェクトが必要です。
既定では、LAN から WAN へのトラフィックにはファイアウォールで事前に定義された NAT ポリシーが適用されます。
SonicOS のネットワーク アドレス変換 (NAT) エンジンでは、送受信トラフィックに関して、きめ細かな NAT ポリシーを定義できます。既定では、X0 インターフェースに接続されたすべてのシステムに対して X1 インターフェースの IP アドレスを使用する多対 1 の NAT の実行を許可する NAT ポリシーと、トラフィックがその他のインターフェース間を転送される場合には NAT を行わないポリシーが、ファイアウォールに事前設定されています。NAT ポリシーは、WLAN ゾーン設定の「ローカル RADIUS サーバを有効にする」オプションをオンにするなど、特定の機能を有効にすると自動的に作成され、その機能を無効にすると削除されます。このセクションでは、最も一般的な NAT ポリシーの設定方法について説明します。
NAT ポリシーの使用方法を理解するには、まず IP パケットの構築から調査します。各パケットにはアドレッシング情報が含まれており、それによって、パケットが送信先に到達することと、送信先が要求元に対して応答を返すことが可能になっています。パケットには (その他の情報とともに)、要求元の IP アドレス、要求元のプロトコル情報、および送信先の IP アドレスが格納されています。SonicOS の NAT ポリシー エンジンは、パケット内の NAT に関連する部分を検査したり、送信トラフィックだけでなく受信トラフィックの指定されたフィールドの情報を動的に書き換えたりすることができます。
SonicWall ネットワーク セキュリティ プラットフォームに応じて最大 512 〜 2048 の NAT ポリシーを追加できます。必要なだけ細かく設定できます。また、同じオブジェクトを対象とする複数の NAT ポリシーを作成することも可能です。これにより、例えば、内部サーバが Telnet サーバにアクセスする際には特定の 1 つの IP アドレスを使用して、その他のすべてのプロトコルの通信にはまったく別の IP アドレスを使用するように指定することもできます。SonicOS の NATエンジンは受信ポート転送をサポートしているため、ファイアウォールの WAN IP アドレスから複数の内部サーバを隠蔽することができます。NAT ポリシーは粒度が細かくなればなるほど優先順位が高くなります。
以下を除く 「ファイアウォールの各モデルで使用可能なルートと NAT ポリシーの最大数」 の表は、SonicOS が実行されている各ネットワーク セキュリティ装置モデルで使用可能なルートと NAT ポリシーの最大数を示しています。
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