SonicOS 7 セキュリティ サービス

SonicWall GAV アーキテクチャ

SonicWall ゲートウェイ アンチウイルス (GAV) は SonicWall の高性能な精密パケット検査バージョン 2.0 (DPIv2.0) エンジンをベースとしています。このエンジンは、すべてのスキャンを SonicWall セキュリティ装置上で直接実行します。SonicWall GAV には、ファイルを自動的に解凍し、パケット単位でスキャンすることによって、ウイルスやマルウェアを検出する高度な解凍技術が採用されています。SonicWall GAV エンジンは、base64 形式でエンコードされたメール ストリーム全体を再構築することなく、base64 のデコードを実行できます。パケットの再構築を SonicWall GAV が実行する必要はないため、スキャン エンジンによるファイル サイズの制限はありません。Base64 デコード、ZIP、LHZ、GZIP (LZ77) の解凍も、単一パス、パケット単位の原則で実行されます。SonicWall GAV エンジンが備える再構築が不要なウイルス スキャン機能は、ストリーム内のバイトを一切バッファリングすることなくストリームをスキャンすることのできる精密パケット検査エンジンから継承されたものです。

SonicWall GAV アーキテクチャ

パケットの再構築が不要な SonicWall の手法をベースとしながら、SonicWall GAV は、一般的な TCP ストリームや圧縮トラフィックのほか、さまざまなアプリケーション プロトコルを検査できます。SonicWall GAV のプロトコル検査の中枢を担っているのは、個々のサポート プロトコルに特化された高性能なステート マシンです。SonicWall GAV は SMTP、POP3、IMAP、HTTP、FTP、NetBIOS、インスタント メッセージング、ピア ツー ピア アプリケーションから、ストリーム ベースのプロトコルまで、今日のネットワーク環境で広く用いられているほとんどのプロトコルに対応しています。これにより、ネットワークを脅かす目的に用いられる可能性のあるバックドアを閉鎖できると同時に、従業員の生産性向上およびインターネット帯域幅の確保も可能になります。

SonicWall ネットワーク セキュリティ装置がインターネットに接続されていて、mySonicWall.com での登録が完了している場合、SonicWall ゲートウェイ アンチウイルスSonicWall アンチウイルス、および SonicWall 侵入防御 サービス用の 30 日間の無料トライアルを有効化することができます。これらのトライアルは管理インターフェースの「セキュリティ サービス > ゲートウェイ アンチウイルス」ページ、「セキュリティ サービス > アンチスパイウェア」ページ、および「セキュリティ サービス > 侵入防御」ページから個別に有効化してください。

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