SonicOS 7 アクセス ポイント

WMM アクセス種別

それぞれのアクセス種別には自身の伝送キューがあります。トラフィックには、アプリケーションまたはファイアウォールのいずれかから提供されるサービス種別 (ToS) 情報に基づいて適切なアクセス種別が割り当てられます。SonicWall セキュリティ装置は、アクセス ルールまたは VLAN タギングのいずれかを介して ToS を割り当てます。

以下の表に、WMM アクセス種別と 802.1D ユーザ優先順位の対応関係を示します。

Wi-Fi マルチメディアのアクセス種別
優先順位 ユーザ優先順位 (802.1D ユーザ優先順位と同じ) 802.1D の指定 WMM アクセス種別 (AC) WMM AC 指定 (情報)
最低 1 BK AC_BK バックグラウンド型

2 AC_BK バックグラウンド型
0 BE AC_BE 最大努力型
3 EE AC_BE 最大努力型
4 CL AC_VI 映像
5 VI AC_VI 映像
6 VO AC_VO 音声
最高 7 NC AC_VO 音声

WMM は、拡張型分散チャンネル アクセス (EDCA) と呼ばれるプロセスによってトラフィックに優先順位を付けます。WMM は、アクセス種別ごとに異なる "バックオフ" 時間を定義してトラフィックに優先順位を付けます。WMM バックオフ時間は、以下の 2 つのパラメータで定義されます。

  • Arbitration Inter-Frame Space (AIFS) – 無線チャンネルが無動作状態になってから、AC がチャンネルへのアクセスのネゴシエーションを開始できるようになるまでの時間間隔。
  • Contention Window (CW) – ランダムなバックオフ時間のとり得る値の範囲。ランダムなバックオフ時間を指定する時間の範囲。CW は最小値と最大値で定義されます。
    • Minimum contention window size (CWMin) – CW の長さの最初の上限。AC は 0 ~ CWMin までのランダム時間待機してから伝送を試みます。優先順位の高い AC にはそれだけ短い CWMin が割り当てられます。
    • Maximum contention window size (CWMax) – CW の上限。競合が発生した場合、AC は CW のサイズを 2 倍にして (最大 CWMax まで) 伝送を再度試みます。CWMax は CWMin よりも大きい必要があります。

一般に、優先順位の高い AC には、AIFS、CWMin、CWMax の値が小さく設定されます。

AIFS、CWMin、および CWMax の測定単位は、使用されている 802.11 規格のスロット時間の倍数です。802.11b の場合、1 スロットは 20 マイクロ秒です。802.11a と 802.11g の場合、1 スロットは 9 マイクロ秒です。

アクセス ポイントとステーション (SonicWall セキュリティ装置) にそれぞれ異なる WMM パラメータが構成されます。以下のテーブルに、アクセス ポイントと SonicWall セキュリティ装置の既定の WMM パラメータを示します。

アクセス ポイントの既定の WMM パラメータ
WMM アクセス種別 (AC) WMM AC 指定 (情報) CWMin CWMax AIFS
AC_BE(0) 最大努力型 4 6 3
AC_BK(1) バックグラウンド型 4 10 7
AC_VI(2) 映像 3 4 1
AC_VO(3) 音声 2 3 1
SonicWall セキュリティ装置の既定の WMM パラメータ
WMM アクセス種別 (AC) WMM AC 指定 (情報) CWMin CWMax AIFS
AC_BE(0) 最大努力型 4 10 3
AC_BK(1) バックグラウンド型 4 10 7
AC_VI(2) 映像 3 4 2
AC_VO(3) 音声 2 3 2

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