SonicOS 7 アクセス ポイント
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プロビジョニング プロファイルの 5GHz/2.4GHz 無線の詳細設定
これらの設定は、無線帯域の動作に影響します。SonicPoint/SonicWave は 2 種類の内蔵無線を搭載しています。そのため、両帯域での送受信を同時に行うことができます。
「5GHz 無線の詳細」画面には、「2.4GHz 無線の詳細」画面と同じオプションに加えて、その他のオプションがあります。これらの画面は、さまざまなアクセス ポイント モデルで類似しています。相違点については、必要があれば手順の中で示します。
5GHz 無線/2.4GHz 無線の詳細設定を構成するには、以下の手順に従います:
- 必要に応じて、「5GHz 無線の詳細」または「2.4GHz 無線の詳細」を選択します。
- 「ビーコンに SSID を載せない」場合にはこのオプションをオンにします。こうすると、SSID が無線 SSID 名の通知の代わりにヌル SSID ビーコンを送信するようにします。ヌル SSID ビーコンを送信すると、接続する SSID を無線クライアントに強制的に知らせることができます。このオプションは既定でオフになっています。
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「IDS スキャンを予定する」ドロップダウン メニューから、IDS (侵入検知サービス) スキャンのスケジュールを選択します。
無線接続が破棄されるという不都合を最小限に抑えるために、無線ネットワークの需要が比較的少ない時間を選択します。「スケジュールの作成」を選択して独自のスケジュールを作成したり、既定の設定である「無効」を選択してこの機能を無効にしたりすることができます。
IDS は、無線の脅威からネットワークを保護するためのさまざまな侵入検知機能を備えます。この機能によって、許可されたアクセス ポイント、RF 媒体、有線ネットワークで構成される WLAN インフラに対する攻撃が検知されます。許可されている有効な AP は、WLAN インフラに属するアクセス ポイントとして定義されます。アクセス ポイントは、SonicPoint、SonicWave、またはサードパーティのアクセス ポイントです。
- 「転送速度」ドロップダウン メニューから、データが送受信される速度を選択します。「最良」 (既定) では、電磁波妨害やその他の要因を考慮したうえで、その地域で利用できる最適な速度が自動的に選択されます。
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「電波出力」ドロップダウン メニューから、電波出力を選択します。電波出力は SonicPoint の範囲に影響します。
- 最大出力 (既定)
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1/2 出力 (-3 dB)
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1/4 出力 (-6 dB)
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1/8 出力 (-9 dB)
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最小
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SonicPoint NDR を設定する場合は、「使用するアンテナ」ドロップダウン メニューから、「最良」(既定値) を選択します。
「使用するアンテナ」設定は、アクセス ポイントがデータの送受信に使用するアンテナを決定します。「最良」を選択すると、強度が最も高く、劣化していない信号を受信したアンテナがアクセス ポイントによって自動的に選択されます。
- 「ビーコン間隔 (ミリ秒)」フィールドに、無線 SSID ビーコンを送出する間隔をミリ秒単位で入力します。最小間隔は 100 ミリ秒 (既定値)、最大間隔は 1000 ミリ秒です。
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「DTIM 間隔」フィールドに、DTIM 間隔をミリ秒で入力します。フレーム数の最小値は 1 (既定値)、最大値は 255 です。
マルチキャスト パケットを受信する 802.11 省電力モードのクライアントに対し、「DTIM 間隔」は、DTIM (Delivery Traffic Indication Message) を送信する前に待つビーコン フレーム数を指定します。
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SonicPointNDR を設定する場合、「断片化のしきい値 (バイト)」フィールドに、ネットワークで許容する断片化データのバイト数を入力します。
断片化のしきい値は、最大フレーム サイズを制限します。フレーム サイズを制限すると、フレーム送信に要する時間が短くなるため、フレームが破損する確率が低下します (その代わりに、データ オーバーヘッドは高くなります)。無線フレームの断片化は、RF 干渉が存在する場所や、無線通信範囲の電波が弱い場所において、信頼性とスループットを向上させます。しきい値が低いほど、より細かく断片化されます。最小値は 256 バイト、最大値は 2346 バイト (既定値) です。
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「RTS しきい値 (バイト)」フィールドに、パケット送信の前に送信する RTS (Request to Send: 送信要求) のパケット サイズのしきい値をバイト単位で入力します。
RTS を送信すると、クライアントが同じアクセス ポイントの範囲内にあるが互いの範囲内にあるとは限らないという状況で、無線の衝突が生じないようにすることができます。しきい値の最小値は 256 バイト、最大値は 2346 バイト (既定値) です。
- 「クライアント最大参加数」フィールドに、このプロファイルを使用する各アクセス ポイントに、この無線で同時にサポートさせたいクライアントの最大数を入力します。クライアント数の最小値は 1、最大値は 128、既定値は 32 です。
- 「ステーション無動作タイムアウト (秒)」フィールドに、無線クライアントの無動作の最大時間を秒単位で入力します。この時間が経過すると、アクセス ポイントはその無線クライアントを期限切れにします。最小値は 60 秒、最大値は 36000 秒、既定値は 300 秒です。
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「2.4GHz 無線の詳細」画面の設定を行う場合は、そのウィンドウに固有の以下の設定を定義してください。そうでなければ次のステップに進んでください。
オプション 設定 プリアンブル長 ドロップダウン メニューから次のいずれかを選択します。
- 長い (既定)
- ショート
保護モード ドロップダウン メニューから次のいずれかを選択します。
- なし
- 常に有効
- 自動
保護速度 ドロップダウン メニューから次のいずれかを選択します。
- 1 Mbps (既定)
- 2 Mbps
- 5 Mbps
- 11 Mbps
保護種別 ドロップダウン メニューから次のいずれかを選択します。
- CTS のみ (既定)
- RTS と CTS
Short Slot Time を有効にする クライアントによる不参加と再参加を迅速に行えるようにします。このオプションを指定すると、アクセス ポイントがパケットを LAN にリレーする前に待機する時間を短くすることによって、802.11n/g 無線帯域上のスループットを上げることができます。 802.11b クライアントの接続を許可しない ターボ G モードを使用する (したがって 802.11b クライアントの接続を許可しない) 場合に、これを使用します。このオプションを指定すると、無線接続が 802.11g と 802.11n のクライアントのみに制限されます。 -
「WMM (Wi-Fi マルチメディア)」ドロップダウン メニューで、WMM プロファイルをこのプロファイルに関連付けるかどうかを選択します。
- 無効 (既定)
- WMM プロファイルの作成
- 構成済みの WMM プロファイル
- 「WDS AP を有効にする」オプション ボックスをオンにします。これを利用すると、複数のアクセス ポイントを使用して、以前のような各アクセス ポイントを接続する有線バックボーンを必要とせずに、無線ネットワークを拡大できるようになります。
- 「グリーン AP を有効にする」を選択して、アクセス ポイント無線がスリープ モードに入ることを許可します。これによって、アクティブに接続するクライアントが存在しない場合の電力が抑えられます。いずれかのクライアントが接続を試みると、アクセス ポイントは直ちに最大出力モードに入ります。緑の AP は、5GHz 無線と 2.4GHz 無線の各無線に対してそれぞれ個別に設定できます。
- 「グリーン AP タイムアウト」フィールドに、アクティブな接続が存在しない場合にスリープ モードに入るまでにアクセス ポイントが待機する時間を入力します。この遷移時間の範囲は 20 ~ 65535 秒で、既定値は 20 秒です。
- SonicWave または SonicPoint ACe/ACi/N2 プロファイルを設定する場合は、「RSSI を有効にする」チェックボックスをオンにして RSSI しきい値を有効にします。信号強度がしきい値を下回るクライアントは、アクセス ポイントによって関連付けが解除されるため、より近いアクセス ポイントに関連付けられます。このオプションは、既定では選択されていません。
- 「RSSI を有効にする」が選択されている場合は、しきい値を負の値として「RSSI しきい値 (dBm)」フィールドに入力します。既定値は -95 dBm です。RSSI しきい値の詳細については、「RSSI しきい値の設定」を参照してください。
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SonicWave デバイスを設定する場合、「エア タイム フェアネスを有効にする」オプションをオンにしてください。
この機能は、既定では無効になっています。有効にすると、5GHz 帯を使用できるデバイスに対して 5GHz 帯を使用させます。通常、5GHz 帯の方がトラフィックが少なく、干渉も少ないためです。信号強度または信号品質が 2.4GHz 帯の方が良好である場合、トラフィックはそちらの帯域を使用させます。目的は、両方の帯域を最も有効な方法で使用することです。
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「IEEE802.11r 設定」で、「IEEE802.11r を有効にする」をオンにして、安全で高速ローミングを有効にします。「IEEE802.11r を有効にする」が選択されている場合は、その他のオプションを選択できます。
- DS を介した FT の有効化 – DS を介した高速移行を有効にします。
- IEEE802.11r 混合モードを有効にする – 混合モードでの高速移行を有効にします。
これらのオプションの詳細については、「安全で高速なローミングのための IEEE802.11r 設定」を参照してください。
- 「IEEE802.11k 設定」で、「近隣レポートを有効にする」をオンにして、近隣についての情報の収集を有効にします。このオプションは、既定では選択されていません。「動的無線管理のための IEEE802.11k 設定」を参照してください。
- 「IEEE802.11v 設定」で、「BSS 移行管理を有効にする」をオンにして、クライアントがアクセス ポイントにクエリを送信した場合にアクセス ポイントが音声クライアントに特定のアクセス ポイントへの移行を要求できるようにします。このオプションは、既定では選択されていません。「動的環境管理のための IEEE802.11v 設定」を参照してください。
- 「IEEE802.11v 設定」で、「WNM スリープ モードを有効にする」をオンにして、非アクセス ポイント ステーションが指定の時間だけスリープすることをアクセス ポイントに通知できるようにします。このオプションは、既定では選択されていません。「動的環境管理のための IEEE802.11v 設定」を参照してください。
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