SonicOS 7 内部無線
仮想アクセス ポイント
仮想アクセス ポイント (VAP) とは、単一の物理アクセス ポイントを多重インスタンス化したものです。それ自身を複数の別個なアクセス ポイントとして見せます。無線 LAN クライアントからは各仮想 AP が個別の物理 AP のように見えますが、実際には 1 つの物理 AP しか存在しません。仮想アクセス ポイントでは、単一の物理インターフェース上で複数の個別設定をセットアップすることにより、無線ユーザ アクセスとセキュリティの設定を制御できます。これらの個別設定は、それぞれ別々の (仮想) アクセス ポイントとして機能し、またグループ化して、単一の内部無線通信機に適用することができます。
VAP を使用する利点は、以下のとおりです。
- 無線チャンネルの節約 - チャンネルの競合を避けて単一の物理アクセス ポイントをさまざまな目的に使用できるようにすることで、重複したインフラストラクチャの構築を防止します。空港などの公共スペースでは、複数のプロバイダが標準になりつつあります。空港内では、FAA ネットワーク、1 つ以上の航空会社ネットワーク、そして 1 つ以上の無線 ISP をサポートする必要があるかもしれません。けれども、米国とヨーロッパでは 802.11b ネットワークで 3 つの使用可能な (重複していない) チャンネルしかサポートできませんし、フランスと日本では 1 つのチャンネルしか使用できません。それらのチャンネルが既存のアクセス ポイントで利用された後、追加のアクセス ポイントはお互いに干渉し合い、パフォーマンスが落ちることになります。VAP は単一のネットワークを多様な目的に使用できるようにすることで、チャンネル数を節約します。
- 「無線 LAN インフラストラクチャの最適化」 - 重複したインフラストラクチャを構築せずに、複数のプロバイダの間で同じ無線 LAN インフラストラクチャを共有することにより、WLAN の設置と保守にかかる費用を引き下げます。
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