SonicOS 7 内部無線

無線に関する詳細設定

無線に関する詳細設定を構成するには、以下の手順に従います

  1. Short Slot Time を有効にする」オプションをオンにして、802.11g トラフィックのみを利用する場合のパフォーマンスを高めます。802.11b は Short Slot Time に対応していません。この設定はデフォルトで無効になっています。
  2. 受信に使用するアンテナ」ドロップダウン メニューから、無線セキュリティ装置がデータの送受信に使用するアンテナを選択します。アンテナ選択のより詳細については、「設定可能な使用するアンテナ」を参照してください。既定は「最良」です。
  3. 電波出力」ドロップダウン メニューから、次のいずれかを選択します。

    • 最大出力」は、最も強い信号を WLAN に送信します。例えば、建物間で信号を送信する場合は、「最大出力」を選択します。
    • 1/2 出力 (-3 dB)」は、同じビル内のオフィス間に推奨されます。
    • 1/4 出力 (-6 dB)」は、比較的短距離の通信に推奨されます。
    • 1/8 出力 (-9 dB)」は、比較的短距離の通信に推奨されます。
    • 最小」は、非常に短い距離の通信に推奨されます。
  4. プリアンブル長」ドロップダウン メニューから、「短い」または「長い」を選択します。無線ネットワークでの効率化とスループット向上のため、「短い」をお勧めします。既定は「長い」です。
  5. 断片化のしきい値 (バイト)」を指定します。最小値は 256、最大値は 2346、既定値は 2346 です。

    無線フレームの断片化は、RF 干渉が存在する場所や、無線通信範囲の電波が弱い場所において、信頼性とスループットを向上させます。しきい値が低いほど、より細かく断片化されます。この値を大きくすると、フレームが配信されるときのオーバーヘッドは小さくなりますが、失われたり壊れたりしたフレームは破棄して再送信する必要があります。

  6. RTS しきい値 (バイト) を、RTS に対して送信するよう指定します。最小値は 1、最大値は 2347、既定値は 2346 です。

    このフィールドには、パケット送信の前に送信する RTS のパケット サイズのしきい値をバイト単位で設定します。RTS を送信すると、クライアントが同じアクセス ポイントの範囲内にあるが互いの範囲内にあるとは限らないという状況で、無線の衝突が生じないようにすることができます。ネットワークのスループットが低い場合、または再送信されるフレームの数が多い場合は、RTS しきい値を小さくして RTS クリーニングを有効にします。

  7. DTIM (Delivery of Traffic Indication Message) 間隔を、「DTIM 間隔」フィールドで指定します。最小値は 1、最大値は 256、既定値は 1 です。

    マルチキャスト パケットを受信する 802.11 省電力モードのクライアントに対し、「DTIM 間隔」は、DTIM を送信する前に待つビーコン フレーム数を指定します。DTIM 間隔の値を大きくすると、電力をいっそう効果的に節約できます。

  8. クライアント参加の秒数を、「参加タイムアウト (秒)」フィールドに入力します。既定値は 300 秒で、設定可能な範囲は 60~36000 秒です。ネットワークが非常にビジーの場合、このフィールドの秒数を増やすことによって、タイムアウトを長くできます。
  9. このプロファイルを使用する SonicPoint ごとに「クライアント最大参加数」を入力します。最小値は 1、最大値は 128、既定値は 128 です。この設定によって、同時に無線接続できるステーションの数が制限されます。
  10. データ転送」ドロップダウン メニューから、データが送受信される速度を選択します。「最良」では、電磁波妨害やその他の要因を考慮したうえで、その地域で利用できる最適な速度が自動的に選択されます。あるいは、1 Mbps54 Mbps の転送速度を手動で選択することができます。
  11. 保護モード」ドロップダウン メニューから、保護モードを選択します。「なし」、「常に」、「自動」のいずれかを選択します。

    保護により競合を減らすことができます。特に、2 つの SonicPoint が重複している場合に有効です。ただし、パフォーマンスが低下する場合があります。通常は、「自動」が最善の設定です。SonicPoint が重複している場合にのみ有効になるためです。

  12. 保護速度」をドロップダウン メニューから選択します。「1 Mbps」、「2 Mbps」、「5 Mbps」、または「11 Mbps」を選択します。保護速度は、保護モードが有効になっているときの転送速度です。速度が遅いほど保護レベルは高くなりますが、データ伝送速度は遅くなります。
  13. 保護種別」ドロップダウン メニューから、無線接続の確立に使用されるハンドシェイクの種類として、「CTS のみ」 (既定) または「RTS と CTS」を選択します。

    802.11b トラフィックと互換性があるのは CTS だけです。

  14. 適用」をクリックして変更を適用します。「既定の設定への復元」をクリックすると、工場出荷時の既定の設定に戻ります。

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