「LDAP 設定」タブで「構成の保存時に LDAP クエリ フィールドを自動入力する」オプションを選択した場合は、「LDAP クエリ パネル」に既定値が自動的に設定されます。
ユーザがジャンク ボックスに正常にログインできるようにするには、以下の手順に従います
LDAP ツリー全体を調べて LDAP 構造とそのさまざまな属性やオブジェクト クラスを包括的に把握するには、無料のプログラム Softerra LDAP Browser 2.5 (http://www.ldapbrowser.com/download/index.php
から入手可能) を実行します。
Windows PC でこのプログラムをダウンロードします。プログラムの実行中は、ご利用のネットワークにとって最適なクエリを決定するために、ネットワーク上のユーザを参照し、その属性を調べます。
オプションの「LDAP グループのクエリ」機能を使用するには、「検索を開始するディレクトリ ノード」フィールド内に、ディレクトリ内のすべてのグループの情報が格納されているノードを示す完全な LDAP ディレクトリ パス (LDAP 内のディレクトリ) を指定します。このパスにより、LDAP グループの検索範囲が適度に絞り込まれます。
LDAP に含まれている情報は、通常のファイル システムの場合と非常によく似たディレクトリ ツリーの形で整理されます。各ディレクトリは、name=value
というペアとして指定されます。ここで、
name は通常、次のいずれかです。
DC (ドメイン コンポーネント) |
|
DN (識別名) |
|
sales.companyxyz.com
内の単語 companyxyz
) です。LDAP 内の特定のノードを指定するには、カンマ区切りのリストを使用します。複数のノードを指定して検索するには、完全パスの間にアンパサンド (&) を使用します。
例えば、companyxyz
内にある特定のマシンのホスト名が computer27.sales.companyxyz.com
の場合、LDAP パスは次のようになります。
DC=computer27,DC=sales,DC=companyxyz,DC=com
さまざまなディレクトリ種別での例を確認するには、「検索を開始するディレクトリ ノード」フィールドの隣にある疑問符アイコンを選択します。
「フィルタ」フィールドには、標準の LDAP フィルタ構文で LDAP フィルタを入力します。
アンチスパムには、ユーザやメーリング リストの検索および識別方法を指示する必要があります。「フィルタ」フィールドにオブジェクト クラスやメール属性を具体的に記述することで、LDAP クエリの処理時に非プライマリ電子メール アカウント (プリンタ、コンピュータなど) が除外されます。プライマリ ユーザ アカウントのみに注目するとクエリの処理速度が向上します。
「フィルタ」フィールドには、次のサンプル構文が記されています。
(&(|(objectClass=group)(objectClass=person)(objectClass=publicFolder))(mail=*))
すべての LDAP フィルタは括弧内にグループ化されており、フィルタ自体にも文字列全体を囲む括弧のペアがあります。左から 2 番目の文字がアンパサンド (&) になっています。この LDAP フィルタ構文はプレフィックス表記です。これは、このフィルタが、それぞれ括弧でグループ化された 3 つの下位フィルタの論理的 AND のみを返すことを意味します。その他の演算子としては、OR を表すパイプ (|) や NOT を表す感嘆符 (!) があります。
「ユーザ ログイン名の属性」フィールドに、ユーザがログイン名に使用するテキスト属性を指定します。このフィールドで一般的に受け入れられる属性は、既定値である sAMAccountName です。この属性は、Microsoft Windows やその他すべての環境で機能するはずです。
このフィールドは、連動して機能する「フィルタ」フィールドと一致している必要があります。sAMAccountName を変更する場合は、「フィルタ」フィールドと「ユーザ ログイン名の属性」フィールドも一緒に変更する必要があります。
単一のユーザをそのユーザのジャンク ボックスに関連付けるための電子メール アドレス、従業員 ID、電話番号、またはその他のエイリアス属性を「電子メール エイリアスの属性」フィールドで指定します。
多くの企業では、1 人のエンド ユーザが複数の電子メール アカウントを持っており、それらはすべて本来の 1 つの電子メール アカウントにマッピングされています。例えば、JohnS@example.com
と John.Smith@example.com
はどちらも John Smith の受信ボックスで有効な電子メール アドレスになっていることがあります。アンチスパムでは、こうした状況に対応するために、あるエンド ユーザのさまざまな電子メール アドレスの電子メールすべてをグループ化する 1 つのジャンク電子メール ボックスをそのユーザが持つことができるようにしています。
このフィールドで一般的に受け入れられる属性は proxyAddresses です。他の属性はすべてカンマで区切る必要があります。例を以下に示します。
proxyAddresses,legacyExchangeDN
proxyAddresses,EmployeeID,PhoneNumber
Microsoft Windows 環境では、多くの場合、1 つの属性 proxyAddresses だけで十分です。
「LDAP グループのクエリ」セクションに移動します。
「設定」セクションの「LDAP クエリ フィールドを自動入力」フィールドをオンにしなかった場合は、「グループ フィールドを自動入力」をクリックすることで自動入力を行うことができます。