SonicOS 7 プロファイル オブジェクト
DSCP 級割
DSCP (Differentiated Services Code Point) 級割では、IP ヘッダー内の 8 ビットの ToS フィールドのうちの 6 ビットを使用して、最大 64 のトラフィックの等級 (またはコード ポイント) を提供します。DSCP は第 3 層の級割方式なので、802.1p の級割であったような互換性についての心配はありません。DSCP をサポートしていないデバイスでは単にタグが無視されます。 最悪の場合でも、タグの値が 0 にリセットされるだけです。
上の画像は、IP パケットと、ヘッダーの ToS 部分を拡大した図です。ToS ビットは、元々は優先順位とToS (遅延、スループット、信頼性、コスト) 設定のために使用されていましたが、その後、より多用途の DSCP 設定用に RFC2474 で再定義されました。
下の表に、一般的に使用されているコード ポイントと、従来の優先順位および ToS 設定に対する割り当てを示します。
DSCP | DSCP の説明 | 従来の IP 優先順位 | 従来の IP ToS (D、T、R) |
---|---|---|---|
0 | 最大努力型 | 0 (通常 - 000) | - |
8 | 等級 1 | 1 (優先順位 - 001) | - |
10 | 等級 1、金 (AF11) | 1 (優先順位 - 001) | T |
12 | 等級 2、銀 (AF12) | 1 (優先順位 - 001) | D |
14 | 等級 1、銅 (AF13) | 1 (優先順位 - 001) | D、T |
16 | 等級 2 | 2 (即時 - 010) | - |
18 | 等級 2、金 (AF21) | 2 (即時 - 010) | T |
20 | 等級 2、銀 (AF22) | 2 (即時 - 010) | D |
22 | 等級 2、銅 (AF23) | 2 (即時 - 010) | D、T |
24 | 等級 3 | 3 (フラッシュ - 011) | - |
26 | 等級 3、金 (AF31) | 3 (フラッシュ - 011) | T |
27 | 等級 3、銀 (AF32) | 3 (フラッシュ - 011) | D |
30 | 等級 3、銅 (AF33) | 3 (フラッシュ - 011) | D、T |
32 | 等級 4 | 4 (フラッシュ オーバライド - 100) | - |
34 | 等級 4、金 (AF41) | 4 (フラッシュ オーバライド - 100) | T |
36 | 等級 4、銀 (AF42) | 4 (フラッシュ オーバライド - 100) | D |
38 | 等級 4、銅 (AF43) | 4 (フラッシュ オーバライド - 100) | D、T |
40 | エキスプレス転送 | 5 (CRITIC/ECP – 101) | - |
46 | 緊急転送 (EF) | 5 (CRITIC/ECP – 101) | D、T |
48 | 制御 | 6 (インターネット制御用 - 110) | - |
56 | 制御 | 7 (ネットワーク制御用 - 111) | - |
ECP: Elliptic Curve Group (楕円曲線群)
DSCP 級割は、すべてのインターフェースの発着信トラフィックに対して、ゾーンのタイプを問わず、例外なく実行することができます。DSCP 級割は、「QoS」ビューのアクセス ルールで制御され、802.1p 級割と併用して使用できます。また、SonicOS 内部の帯域幅管理でも使用されます。
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