SonicOS 7.1 アップグレード ガイド (NSsp、NSa および TZ シリーズ)

セーフモードを使用したファームウェアのアップグレード

SonicOS 管理インターフェースに接続できない場合は、セーフモードで SonicWall セキュリティ装置を再起動できます。セーフモード機能を使用すると、「デバイス | 設定 > ファームウェアと設定」ページで利用可能な機能の一部を含む簡素化された管理インターフェースを使って、不確実な構成状態からすばやく回復できます。

ブラウザでセーフモード インターフェースにアクセスする際に、装置の「Maintenance Key (メンテナンス キー)」を入力するように求められます。

  • SonicOS 7.0.0 では、MySonicWall で「メンテナンス キー」を入手する必要があります。
  • SonicOS 7.1 以降では、ファイアウォールが未登録の場合、「認証コード」をキーとして使用できます。「認証コード」は、装置底面のラベルまたは SonicOS ウェブ管理インターフェースにあります。装置を登録した後は、MySonicWall で入手できる「メンテナンス キー」を使用する必要があります。

セーフモード手順では、小さい穴の奥にあるリセット ボタン (セーフモード ボタン) を使用します。

  • NSsp および NSa プラットフォームでは、セーフモード ボタンは装置前面の X0 ポート近くの電源ボタンの上にあります。
  • TZ プラットフォームでは、ボタンは装置背面の電源接続端子の隣にあります。

装置の「メンテナンス キー」を入手するには、以下の手順に従います

  1. https://www.mysonicwall.comMySonicWall アカウントにログインします。
  2. ワークスペース > 製品」に移動し、テーブルでご利用のファイアウォールを探します。
  3. 製品詳細、ライセンス、ファームウェアおよびクラウド バックアップを含むウィンドウ フレームを表示するために、装置のシリアル番号をクリックします。

  4. 製品詳細」画面で、「メンテナンス キー」の横にある、目の形をしたアイコンの上にマウス ポインターを置きます。マウスを動かさずにいる間、キーの値がポップアップに表示されます。このキーの値をメモしておきます。

SonicWall セキュリティ装置でセーフモードを使用してファームウェアをアップグレードするには、以下の手順を実行します

  1. 以下のいずれかを行って、コンピュータを装置に直接接続します。

    SonicWall NSsp または NSa では、コンピュータを装置の MGMT ポートに接続して、IP アドレスを 192.168.1.0/24 サブネット上のアドレス (192.168.1.20 など) に構成します。

    SonicWall TZ では、コンピュータを装置の X0 ポートに接続して、IP アドレスを 192.168.168.0/24 サブネット上のアドレス (192.168.168.20 など) に構成します。

  2. 細くてまっすぐなもの (伸ばしたクリップや爪楊枝など) を使用して、セーフモード ボタンを押します。TZ では、セーフモード ボタンを約 60 秒間押し続けます。NSsp または NSa シリーズの装置では、ボタンを押してから押し続ける必要はありません。

    装置がセーフモードで再起動すると、TEST (レンチの形) LED が点滅を始めます。

  3. 次のいずれかの操作を行って、セーフモード管理インターフェースにアクセスします。

  4. Maintenance Key (メンテナンス キー)」のプロンプトの下に、MySonicWall で入手したキーを入力するか貼り付けてから「Authenticate (認証)」をクリックします。SonicOS 7.1 を実行するまだ登録されていない装置の場合は、「認証コード」をキーとして使用します。

    メンテナンス キーのプロンプト

    セーフモード インターフェースが表示されます。

  5. Upload Image (イメージのアップロード)」を選択して、SonicOS ファームウェア イメージ ファイルを保存した場所を参照し、ファイルを選んで「Upload (アップロード)」をクリックします。
  6. Available Image Version (利用可能なイメージのバージョン)」の行にある「Boot (起動)」ボタンをクリックし、以下のいずれかを選択します。

    • Boot Available Image with Current Configuration (利用可能なイメージを現在の構成で起動)

      現在の設定で装置を再起動するには、このオプションを使用します。

    • Boot Available Image with Factory Default Configuration (利用可能なイメージを工場出荷時の構成で起動)

      工場出荷時の設定で装置を再起動するには、このオプションを使用します。構成設定は既定値に戻りますが、ログとローカル バックアップは所定の位置に残ります。

    • Boot Available Image with Backup Configuration (利用可能なイメージをバックアップ構成で起動)

      保存されたバックアップ構成設定で装置を再起動するには、このオプションを使用します。どのバックアップを使用するか選択できます。

    ファームウェアをセーフモードから起動

  7. 確認のダイアログで「Boot (起動)」をクリックして次に進みます。
  8. ファームウェアがインストールされ、起動するまで待ちます。
  9. ファームウェアの起動に成功した後、ログイン画面が表示されない場合は、ブラウザでファームウェアの IP アドレスにアクセスします。工場出荷時の設定で起動した場合、X0 インターフェースの既定の IP アドレスは 192.168.168.168 となります。

    • SonicWall NSsp または NSa では、192.168.1.254 で MGMT インターフェースから装置を管理し続けることができます。

    • すべての SonicWall プラットフォームでは、X0 インターフェースまたは別の LAN インターフェース、あるいは WAN インターフェース (構成されている場合) から装置を管理できます。

  10. ユーザ名とパスワードを入力します。
  11. アップグレードした後、最初のログイン時に既定のパスワードを変更しなければなりません。セキュリティ要件を満たすパスワードを作成します。パスワードは、英字の大文字、小文字、数字、特殊文字をそれぞれ少なくとも 1 文字含めて作成してください。例えば、MyP@ssw0rd と入力します。

  12. パスワードを変更するには、以下の手順に従います。

    1. 古いパスワード」テキスト ボックスに提供された既定のパスワードを入力します。

    2. 新しいパスワード」テキスト ボックスに新しいパスワードを入力します。

    3. パスワードの確認」テキスト ボックスに新しいパスワードを再度入力します。

  13. パスワードの変更」をクリックします。

    新しい SonicOS イメージのバージョン情報が「設定 > 状況」ページに表示されます。

  14. コンピュータが物理的に接続されているインターフェースとは別のインターフェースから装置を管理するには、以下の手順を実行します

    1. コンピュータを装置から切断します。
    2. IP アドレスと DNS サーバ アドレスを自動的に取得するようにコンピュータを再設定するか、通常時の静的な値に戻します。

    3. コンピュータをネットワーク、または装置上の適切なインターフェースに接続します。

      既定の LAN (X0) 以外のインターフェースから装置を管理しており、装置の管理に使用するコンピュータが IP アドレスと DNS サーバを自動的に取得するように設定されている場合は、SonicOS でそのインターフェースの静的または動的な DHCP リース範囲を構成する必要があります。

    4. ブラウザで装置の適切な WAN または LAN IP アドレスを開きます。

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