SonicOS 7 SD-WAN
性能クラス オブジェクトについて
性能クラスは、最適なパスを選択するためのパフォーマンス基準を指定します。以下の指定が可能です。
- 既存のパス間で最善の待ち時間/ジッタ/パケット損失。
- 待ち時間、ジッタ、およびパケット損失のメトリックしきい値を定義する性能クラス オブジェクト。
SD-WAN 性能クラス オブジェクトを使用して、アプリケーション/トラフィック カテゴリに必要なパフォーマンス特性を設定します。これらのオブジェクトは、パス選択プロファイルでこれらのメトリックに基づいてパスの選択を自動化するために使用されます。(SonicOS SD-WAN とその機能の説明については、次を参照してください 「SD-WAN について」。)
これらは既定の性能クラス オブジェクトです。
- 最小ジッタ
- 最小遅延
- 最小パケット損失
これらの既定の性能クラス オブジェクトは、編集も削除もできません。
ユーザ定義の性能クラス オブジェクトを使用して、アプリケーション/トラフィック カテゴリのニーズに最も適したユーザ定義の性能しきい値を設定できます。遅延、ジッタ、またはパケット損失の属性をユーザ定義オブジェクトに含めたり、除外したりできますが、これら 3 つの属性すべてを同一オブジェクトから除外することはできません。属性を除外すると、特定のパスが適合しているかどうかを判断する際に、その属性の値は基準またはしきい値として使用されません。例えば、特定のパスを遅延属性についてのみ評価したいが、他の属性には評価の必要がない場合、ユーザ定義オブジェクトに遅延を含め、ジッタとパケット損失を除外することができます。
SonicOS を前バージョンから 7.0 にアップグレードすると、既存のユーザ定義性能クラス オブジェクトがすべてアップグレードされ、遅延、ジッタ、およびパケット損失の「含める」オプションが有効になります。
名前 | 性能クラス オブジェクトの名前 |
遅延 (ミリ秒) | 特定のパス/インターフェースを介して送信されたプローブが、監視ターゲットに到達して確認応答が返されるまでの往復の時間のしきい値 (ミリ秒単位)。「最小遅延」性能クラス オブジェクトでは、この時間は常に「最低」となります。その他の既定の性能クラス オブジェクトでは、ハイフン (–) が表示されます。 |
ジッタ (ミリ秒) | 特定のパス/インターフェースを介したプローブに関する待ち時間測定値の変動しきい値 (ミリ秒単位)。「最小ジッタ」性能クラス オブジェクトでは、この時間は常に「最低」となります。その他の既定の性能クラス オブジェクトでは、ハイフン (–) が表示されます。 |
損失 (%) | 特定のパス/インターフェースを介して送信されたプローブに対する欠落したプローブの割合を示すしきい値。「最小パケット損失」性能クラス オブジェクトでは、この時間は常に「LOWEST」となります。その他の既定の性能クラス オブジェクトでは、ハイフン (–) が表示されます。 |
コメント |
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