SMA100のHA構成を説明します。

HAは、SMA400, 410および　SMA500vのみサポートしています。

SMA200, 210 ではサポートしていません。

SMA100のHA構成は、Active/Standby の高可用性であり、負荷分散機能はサポートしていません。

また、切り替わり時には既存セッションは切断されます。

以下の設定は実施済みである状態からの設定を説明します。

• プライマリ機とバックアップ機の管理GUIにアクセス可能であること。またネットワーク>インターフェース およびルートの設定が適切に行われていることを確認します。
• 機器がMySonicWallへ登録済みで機器からライセンス状態を確認できること。
  HA構成後スタンバイ機は機器登録が行えません。HA構成前に機器登録とライセンス同期を完了してください。
• MySonicWallにてプライマリ機とバックアップ機の関連付けが完了していること。
• プライマリ機とバックアップ機のファームウェアが同じバージョンであること。

HA構成の設定

1. プライマリ機の管理GUIにログインし、高可用性 > 設定ページに移動します。
2. 高可用性状況 全ての項目が、未設定であることを確認します。
   
3. 高可用性設定 の設定
   高可用性設定を有効にする をチェックします。
   高可用性インターフェース、ハートビート間隔、フェールオーバトリガーは既定値のままにします。
   物理アプライアンスの場合: プライマリ シリアル番号と バックアップ シリアル番号に自分とピアのシリアル番号を入力します。
   
   SMA500vの場合: プライマリ装置 をチェックします。
   
4. インターフェース監視 の設定
   インターフェース監視を有効にする を有効にします。
   監視するインターフェース で、使用しているインターフェースをチェックします。ここで、チェックしたインターフェースでリンクダウンが発生した場合切り替わりが発生します。
   
5. ネットワーク監視アドレス の設定
   LAN 監視アドレス、WAN 監視アドレスに監視対象のIPアドレスを設定します。インターフェースのリンクダウンが発生していなくても、監視アドレスへのPing応答がない場合、切り替わりが発生します。
   
6. アイドル装置に対する管理設定 の設定
   アイドル装置の管理を有効にする を有効にします。
   管理インターフェース を指定します。規定値はX 0です。
   管理アドレス を指定します。管理インターフェースで指定したインターフェースと同じサブネットの別IPアドレスを指定します。HA構成中にアイドル機の管理GUIにアクセスする場合は、このIPでアクセスします。
   
7. 適用をクリックします。
8. バックアップ機にログインし、上記３の3. 高可用性設定の設定をします。
   ただし、SMA500vの場合、 プライマリ装置 を無効のままにします。
9. 適用 をクリックし設定を完了します。
10. 適用が完了したら、高可用性状況 でHAが正しく構成されていることを確認します。
    
    ここで LAN: 到達不能やWAN: 到達不能 となっている場合は、ネットワーク監視アドレス の設定を確認します。
11. 最後に念の為プライマリにログインして、高可用性状況 を確認します。

以上で、HAの構成は完了です。

切り替わりの確認

1. プライマリ機のX0のケーブルを抜いてバックアップ機がアクティブになることを確認します。
2. 次にバックアップ機のX0を抜いても切り戻りが発生しないことを確認します。
3. 次にプライマリ機のX0のケーブルを戻します。プライマリ機がアクティブになることを確認します。