Microsoft AzureとのVPNの接続方法

Description

オンプレミスのSonicWall ファイアウォールとAzureの仮想ネットワーク間のIPsec VPNトンネルの作成方法を説明します。


Resolution

内容

  1. 前提条件
  2. Azure側の設定
  3. SonicWall ファイアウォールの設定
  4. 動作確認方法

前提条件:

  • Azure 側
    仮想ネットワーク(Virtual Network) について作成方法、設定方法を熟知していることを前提とします。
    仮想ネットワークおよびサブネットが設定してることが前提となります。
    以下の設定例で説明します。

仮想ネットワークの名前: JapanTAC-West-VN

アドレス空間: 10.28.0.0/16

サブネット名およびサブネット:LAN-X0 - 10.28.1.0/24

仮想ネットワーク ゲートウィ パブリックIP: 192.168.192.1

  • SonicWall側
    以下の設定例で説明します。

SonicWall ファイアウォールWAN側パブリックIP: 192.168.193.1

LANアドレス空間: 10.29.1.0/24


Azure側の設定

手順の概要:

  1. ローカルゲートウェイ の作成
  2. すでに作成している仮想ネットワーク ゲートウェイサブネット を作成。
  3. 仮想ネットワークゲートウェイの作成
  4. 仮想ネットワークゲートウェイ 接続 を作成する。

手順:

  1. まず、ローカルゲートウェイ を作成します。ローカルゲートウェイ は、このVPNのAzuれの対向となるSonicWallファイアウォールアプライアンスの情報を指定するものです。Azure Portal画面上部の検索ボックスに ゲートウェイ と入力し検索します。検索結果からローカル ネットワーク ゲートウェイ をクリックします。作成 をクリックします。
  2. 以下のように設定します。
    名前: 対向を表す任意の名前を入力します。
    IP アドレス:対向となるSonicWallファイアウォールアプライアンスのパブリックIPを指定します
    アドレス空間: 対向のSonicWallのWAN以外のゾーンのIPサブネットを指定します。この例ではLAN Subnet を指定します。
    リソースグループ: 既存のリソースグループを選択するかもしくは新しいリソースグループを 新規作成 することも可能です。対象となる仮想ネットワークと同じリソースグループでも、異なるリソースグループでも構いません。
    場所:リーソースグループの場所を選択します。

    最後に 作成 をクリックします。

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  3. 次に作成済みの 仮想ネットワークゲートウェイサブネットを作成します。ホーム全てのリソース から、対象の仮想ネットワーク(この例ではJapanTAC-West-VN)の名前をクリックします。
  4. 左メニュの サブネット をクリックし、サブネットリスト上部の +ゲートウェイサブネット をクリックします。ゲートウェイサブネットは1つの仮想ネットワークで一つしか作成できません。+ゲートウェイサブネット がグレーアウトしてる場合、すでにゲートウェサブネットが作成済みであることをしまします。

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  5. アドレス範囲(CIDR プロック) に他のサブネットで使用していないCIDRブロック(この例では10.28.253.0/24) を入力しOKをクリックします。

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  6. 次に、仮想ネットワーク ゲートウェイ を作成します。Azure Portalの画面上部の検索ボックスに”ゲートウェイ” と入力し、検索結果から 仮想ネットワーク ゲートウェイ をクリックします。+追加 をクリックします。
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  7. 仮想ネットワーク ゲートウェイの作成 で必要な設定を行います。
    名前: 任意の名前を入力します。(例: VPNGW_JapanTAC_West_VN)
    地域: 上記で作成した ゲートウェイサブネット 仮想ネットワーク と同一地域を選択します。
    ゲートウェイの種類: VPN
    VPN の種類: ルートベース
    SKU世代: https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/vpn-gateway/vpn-gateway-about-vpngateways ページを参照の上希望のSKU、世代を選択してください。
    仮想ネットワーク: この例では、JapanTAC-West-VN を指定します。注意: 仮想ネットワークでIPv6が設定されている場合仮想ネットワークゲートウェイの設定ができません。
    パブリック IP アドレス: 新規作成 をチェックします。
    パブリック IP アドレス名: 任意の名前を設定します。
    上記を設定後、 確認および作成 をクリックします。エラーがないことを確認し 作成 をクリックします。注意: 作成が完了するまで通常20分以上かかります。

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  8. ホーム > すべてのリソース から上記で作成した仮想ゲートウェイ ネットワークの名前(この例では VPNGW_JapanTAC_West_VN)をクリックします。
  9. 左サイドメニューの 接続 をクリックし、 +追加 をクリックします。
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  10.  接続の追加 をクリックします。
    名前: 任意の名前を入力します。(この例ではOsaka-SonicWall)
    接続の種類:  サイト対サイト(IPsec) を選択します。
    ローカル ネットワーク ゲートウェイ: 上記で作成したローカルネットワークゲートウェイ(この例ではTokyo_Office) を選択します。
    共有キー: 任意の共有キーを入力します。対向となるSonicWallのVPN ポリシーでも同じものを設定します。
     

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  11. 最後に、ホームすべてのリソース から仮想ネットワークゲートウェイ作成時に作成したパブリック IP アドレス (この例では、GIP-VPNGW_JapanTAC_West_VN)の名前をクリックします。IP アドレス 蘭のIPアドレスを記録します。

    以上でAzure側の作業は完了です。


SonicWall ファイアウォールの設定

設定の概要:

  1. VPNポリシーの作成
  2. アドレスオブジェクトの作成
  3. ルートポリシーの作成

設定手順:

  1. SonicWall ファイアウォールの管理GUIにログインします。
  2. 管理 タブの VPN>詳細設定ページを表示します。VPNポリシー 欄の 追加 をクリックします。





    一般 タブで以下の通り入力します。
    ポリシー種別: トンネル インターフェースを選択します。
    認証方法: IKE(事前共有鍵を使用) を選択
    名前: 任意の名前を指定します。
    プライマリIPSecゲートウェイ名またはアドレス: Azureのい仮想ネットワークゲートウェイのパブリック IP アドレス を指定します。
    共有鍵: Azureの仮想ネットワークゲートウェイの共有キー(PSK)と同じ情報を入力します。


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  3. プロポーザルタブをクリックします。

    IKE (フェーズ 1) プロポーザル: 鍵交換方式 が IKEv2 モード, DH グループ - 2, 暗号化 - AES-256, 認証 - SHA1, 存続期間(秒) - 28800.
    IKE (フェーズ 2) プロポーザル: プロトコル - ESP, 暗号化 - 3DES, 認証 - SHA1, 存続期間(秒) - 27000.

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  4. 詳細タブを選択します。
    キープアライブを有効にする: 有効(チェック)にします。
    Windows ネットワーキング(NetBIOS)ブロードキャストを有効にする: 無効(チェックを外す)にします。
    IKE SA ネゴシエーション中に、トリガーパケットを送信しない: 有効(チェック)にします。

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  5. オブジェクト>アドレスオブジェクト(旧GUIの場合はネットワークアドレスオブジェクト) ページを開き アドレスオブジェクト タブをクリックします。追加 をクリックします。
    名前: 任意の名前を入力します。
    ゾーンの割り当て: VPNを選択します。
    種別: ネットワーク を選択します。
    ネットワーク: Azureの対象の仮想ネットワークのサブネット(この例では10.28.1.0)を設定します。
    ネットマスク/接頭辞長: 上記のサブネットのサブネットマスク(この例では255.255.255.0)を指定します。

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  6. ネットワーク>ルーティングページでルートポリシーをクリックします。追加をクリックします。
    名前: 任意の名前を指定します。
    送信元: LAN Subnets を選択します。
    送信先: 上記で作成したアドレスオブジェクトを選択します。
    インターフェース: 上記で作成したVPNプロファイルを指定します。

    OKをクリックします。

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