SonicOS/X 7 IPSec VPN

SSL VPN

SSL VPN (Secure Socket Layer Virtual Private Network) は VPN の一形態で、標準的なウェブブラウザで使用できます。従来の IPsec VPN とは対照的に、SSL VPN はエンドユーザのコンピュータに専用のクライアントソフトウェアをインストールする必要がありません。ウェブアプリケーション、クライアント/サーバアプリケーション、および内部ネットワーク接続に、リモートユーザがアクセスするために使用できます。

SSL VPN は、ユーザがウェブブラウザを使用して接続する対象となる、一つ以上の VPN 装置から構成されます。ウェブブラウザと SSL VPN 装置との間の通信は、SSL プロトコルか、その後継である Transport Layer Security (TLS) プロトコルで暗号化されます。SSL VPN は、さまざまなコンピュータを使用してさまざまな場所からリソースにアクセスする広い範囲のユーザに対して、汎用性、取扱の簡単さ、きめ細かい管理性を提供します。SSL VPN には大きく分けて 2 種類あります。

  • SSL ポータル VPN
  • SSL トンネル VPN

SSL ポータル VPN は、ユーザが安全に複数のネットワークサービスを利用できるように、ウェブサイトに対して単一の SSL 接続を可能にします。サイトは、他の多くのリソースにつながる扉 (単一のページ) であるため、ポータルと呼ばれます。リモートユーザは、最新のウェブブラウザを使用して SSL VPN ゲートウェイにアクセスし、ゲートウェイがサポートする認証方法を使ってゲートウェイにユーザ自身を識別させます。そして、他のサービスのポータルとして働くウェブページにアクセスすることができます。

SSL トンネル VPN は、SSL の下で働くトンネルを通じて、ウェブベースでないアプリケーションやプロトコルを含めた複数のネットワークサービスに、ウェブブラウザから安全にアクセスできるようにします。SSL トンネル VPN には、SSL ポータル VPN ではアクセスできない機能を提供できるような、アクティブコンテンツを取り扱うことができるウェブブラウザが必要です。アクティブコンテンツの例としては、Java、JavaScript、Active X、Flash アプリケーションまたはプラグインなどがあります。

SSL が使用するプログラム層は、インターネットのハイパーテキスト転送プロトコル (HTTP) 層と転送制御プロトコル (TCP) 層との間に位置しています。SSL には RSA の公開鍵/秘密鍵暗号化方式が使用され、この暗号化方式を使用する際にはデジタル証明書も使用されます。SRA/SMA 装置は、SSL を使用して VPN トンネルのセキュリティを保護します。SSL VPN のメリットの 1 つは、ほとんどのウェブ ブラウザに SSL を組み込めることです。その際に特別な VPN クライアント ソフトウェアやハードウェアは必要ありません。

SonicWall で製造している Secure Mobile Access (SMA) 装置は、SonicOS/X が動作する SonicWall ネットワーク セキュリティ装置と連携させて使うことも、別個に使うことも可能です。SonicWall SMA 装置の詳細は、https://www.sonicwall.com/ja-jp/products/remote-access/remote-access-appliances を参照してください。

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